【白いアマトリチャーナ!?】グリチア風スパゲッティ【ローマ名物】

パスタ

チャオっす!シェフのたまぞうです。

今回は『白いアマトリチャーナ グリチア風スパゲッティ』を紹介します!

え?アマトリチャーナってトマトソースでしょって??
昔のレシピではトマトは使わない物が主流だったそうで、今回はそんな昔ながらのレシピを『令和を生きる現代のシェフ』がポイントをおさえてご紹介していきますので、是非最後までご覧ください。

グリチア風とは?

ローマの北部『Grisciano(グリシャノ)』という小さな村の名前からとったもので
『グリシャ風』または『グリーチャ』とも呼ばれる事もあります。

ローマの羊飼いが夏の放牧期にこの村を訪れ、村で作っていた豚の加工品『グアンチャーレやパンチェッタ』と羊飼いが作っていた『ペコリーノチーズ』が組みあわさって出来た料理だそうです。

…と、この『グリチア風スパゲッティ』に18世紀頃から流通しだしたトマトを加え、「アマトリーチェ(20㎞程離れた村)の料理だよ!」と語り広め、現在の『トマトを加えたアマトリチャーナ』が有名になったとか。そうでないとか…。

(※勿論、いろいろな説があります)

材料(100gあたり)

パンチェッタ
(またはグアンチャーレ)
30g
玉ねぎ2分の1個
ペコリーノ・ロマーノ約15g
パルミジャーノ・レッジャーノ約15g
黒胡椒(挽きたて)適量
オリーブオイル約15㏄
辛口の白ワイン(バリックタイプでないもの)50㏄
スパゲッティ100g
約、程と表記されたものは目安量になります

・今回のレシピでは旨味を補強するために『パルミジャーノ・レジャーノ』を一緒に使います
(もちろん『ペコリーノ・ロマーノ』だけでもかまいません。)

・白ワインはスッキリした味わいの辛口の物がオススメです!
手頃な価格の調理用の物なら問題ないと思います。

作り方

パンチェッタを温め、スパゲッティを茹でる

まずは食材のカットから、
パンチェッタを3㎜から1㎝程度でカットし、玉ねぎは薄くスライスします。


冷たいフライパンから弱火でパンチェッタを温め、ゆっくり脂を染み出させます。

並行してお湯を沸かし、塩を1%量入れて、スパゲッティを茹でます。
今回はソースを吸わせる工程がない為、茹で時間表記時間の30秒前に設定

たまぞうシェフ

「パスタ100g:水1L:塩10g(小さじ2杯)で覚えておくと便利だね!」

肉の脂で玉ねぎをしっかり炒め、旨味を白ワインでこそげ落す

この染み出たパンチェッタの脂を利用して、玉ねぎを炒めていきます。

一品に対して使う事の出来る油脂の量は限界があるので、ここで炒め脂を使わず
仕上げにフレッシュなオリーブオイルを使う余裕を残す!

「炒める」と言いましたが「焼きつける」ようなイメージ
あまりかき混ぜず、30秒ごとにフライパンに触れている面を変えるような感じ。


フライパンに茶色いコゲ(旨味)が出来て、甘い香りが出てきたら頃合い
白ワインを加え、茶色いコゲ(旨味)をゴムベラしっかりこそげ落します

アルコールを飛ばしながら半分ほどまで煮詰め
茹で汁を50㏄程足してソースは完成です。

なんで白ワインを入れるの?

・肉の脂
・玉ねぎの甘味
・チーズの塩気
という重たい要素に対して『白ワインの酸味』の要素を加えて軽い味わいにするため。


個人的には玉ねぎには炒めムラがあっても
玉ねぎの食感が楽しめて面白いと思います、これは好みですね!

溶けたチーズを『つなぎ』に絡める

パスタが茹であがったらサッと絡め、
一度火力を上げてしっかりパスタを温め、火を止めます。

写真のように少し水分が残っていると良い感じ!

チーズを削り、オリーブオイルを加えて火を止めたままグルグル混ぜ絡めます。

ソースとパスタ、オリーブオイルをチーズが溶けたとろみで一体化させるという技。
ここで火にかけるとチーズがフライパンにこびりついて勿体ない事になるので、火を止めて混ぜるのがポイントですね。

\完成/

パンチェッタの肉の旨味にチーズの香りと程よい酸のバランスが心地良いパスタ
上からチーズと黒胡椒を削ってどうぞ♪

まとめ

いかがでしたでしょうか?

聞き馴染みはあまりない料理ですが、作り方は至って簡単!

おさらい

・パンチェッタの脂を利用して玉ねぎを炒める
・白ワインは煮詰める
・フライパンの旨味(焦げ)をしっかりこそげ落す
・チーズの溶けでソースとパスタをつなぐ


それでは、また。Arrivederci!!


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