チャオっす!シェフのたまぞうです。
今回ご紹介するのは『ナスとトマトのラザニア』です!
本来は
・ボロネーゼソース
・平たくのしたパスタ
・ベシャメル(ホワイト)ソース
を何層かに重ね、チーズをかけてオーブンで焼いた料理ですが
この記事では『パスタ』を『ナス』に変え、トマトを重ねて少し口当たりを軽くした前菜料理として作ります。
正直なところ簡単レシピではないですし、手間もかかります。
ただレストランでも好評をいただいており、僕個人としても好きなメニューなのでご紹介します。
プロの一手間の詰まった記事となっております、是非ご覧ください。
材料 (約グラタン皿5皿分)
ボロネーゼソース | 約500g | ・市販のミートソースでも可 |
ナス | 7本 | ・大きめの物 |
トマト | 2個 | |
玉ねぎ | 2分の1個 | ・ベシャメルソース用なので 市販のホワイトソースで代用する場合は不要 |
セロリ | 4分の1本 | ・〃 |
バター | 25g | ・〃 |
薄力粉 | 50g | ・〃 |
牛乳 | 450ml | ・〃 |
ゴーダチーズ | 適量 | ・溶けるチーズでも可 |
パルミジャーノ・レッジャーノ | 適量 | ・粉チーズでも可 |
※お手持ちの耐熱容器にあわせてこの分量を目安に調整してください
※市販品を有効に活用してください
経験上、用意する材料の量に困った場合、
多い方が重ねて詰め込んでしまえるので何とかなる場合が多いです。
作り方
3%の塩水でナスをあく抜きし、トマトをスライスする
ナスは1㎝程の厚さにスライスし、3%の塩水につけます。
3%と濃いめの塩水を使う理由は
・あくを抜くため
・下味を入れるため
の2点です。
今回、僕は皮は剥かずに作りました、
焼きたては問題ありませんが翌日に食べた際に皮のあたりに多少の変色が見られました。
気になる方は剥いておくことをオススメします。
トマトも同じく1㎝程の厚さでスライスし、塩をして水分を出しておきます。
セロリと玉ねぎを炒め、ベシャメルソースを作る
セロリと玉ねぎを微塵切りにし、オリーブオイルで色がつかないように弱火で炒め甘味と香りを引き出します。
(レストランだと舌触りを滑らかにするために裏漉しするので、
野菜は形が残るカットでも良いんですが
今回は勿体ないので一緒に食べる為、細かな微塵切りにしています)
野菜が炒め進んだら、その鍋にバターを入れて溶かし、薄力粉を入れて練ります。
バター1:薄力粉2:牛乳6 が基本の割合です!
粉とバターが錬られたフランス料理でいうところの『ルー』の状態、
この『ルー』を良く練ったら牛乳を少量ずつ(一回70㏄程です)加え、練ります。
牛乳が煮詰まり、水分がなくなったら加え、練り、を繰り返します。
・粉をしっかり焼くこと
・バターと牛乳を乳化させる事
がポイントになるので、焦げない程度に火にかけたまま、根気強く照りが出るまで練り続けます。
今回はラザニアに使うため、少し硬めな状態が理想です。
ナスに薄力粉をつけ、180℃でカリッと揚げる
ナスは塩水から上げ、水気を拭き取ったら薄力粉(分量外)をつけ
よく粉を叩き180℃でカリッと揚げます。
一度に大量に入れると油の温度が下がってしまうので少量ずつ揚げると良い
ベチャベチャな状態のナスで作り進むと『油感(?)』がとても強く出てしまうので
ナスの揚げ上がりは重要なポイントの一つですね。
耐熱容器の内側にバターを塗り、材料を重ねる
耐熱容器の内側にバターを塗り(焦げ付きを予防する為に便利)
・ボロネーゼ
・揚げたナス
・ホワイトソース
・トマト
の順に、何層か重ねていきます。
器に接している側面をソースで埋める事がポイントです
一番上にチーズをかけるので、ボロネーゼが一番上に来るように調節すると色のコントラストが取れる
一番上にゴーダチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノを削ります。
180℃のオーブンで30分焼く
180℃に余熱したオーブンで約30分(目安)焼きます。
※耐熱容器の厚さ、高さ、オーブンの熱の加わり方で大きく変わってくるのでお気をつけください。
オーブンによっては上からの熱が強く、チーズだけ焦げる事があります。
チーズだけ焼け焦げそうな場合はオーブンを5分程止め、扉を開けず(庫内温度を保つため)休ませながら焼くと上手く行きます。
火傷にはお気をつけくださいね、切り分けたらこんな感じです!
トマトの心地よい酸味が加わりペロッと食べられます!
まとめ
いかがでしたでしょうか??
手間のかかる料理ですが、特別な日の食卓にでも是非お役立てくださいませ!
それでは、また。 Arrivederci!!
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